NVIDIAとMediaTekが提携~高性能GPUをChromebookへ搭載

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    GoogleのChromebookはシェアがMacを上回るなど、非常に勢いがあります。NVIDIAはMediaTekと提携し、同社のRTXシリーズGPUをChromebookに搭載するための共同作業を開始すると発表しました。レイトレーシング技術を使ったリッチなゲームがChromebookでプレイできるようになるかもしれません。

    ChromebookにNVIDIAのRTXシリーズを搭載するための提携

    発表によると、NVIDIAMediaTekの提携は、Chromium、Linux、NVIDIA SDKをサポートするリファレンス・プラットフォームの構築に向けたものとのことです。
     
    具体的には、MediaTekのArmベースのシステム・オン・チップ(SoC)とNVIDIAのRTXシリーズGPUを組み合わせることで、Chromebookでレイトレーシンググラフィックスなどを実現します。
     
    MediaTekのCEOであるリック・ツァイは、この提携によって得られるGPUアクセラレーションは、Armのエコシステム全体にとって大きな力になるとしています。

    MediaTekがChromebookの高性能化を目指す?

    性能が高いGPUとして知られるNVIDIAのRTXシリーズを搭載するということは、MediaTekがChromebookの高性能化を目指すことを意味しているかもしれません。
     
    これまでのMediaTek製SoC搭載のChromebookはコストパフォーマンスに優れたものばかりであり、性能の高いChromebookにはIntel製のCPUが搭載されていました。
     
    また、Chrome OS上でSteamのゲームが動作する「Borealis」と呼ばれるプロジェクトが進められているともいわれ、そのために高性能なGPUが役に立つのかもしれません。
     
    今のところ、MediaTek製SoCとNVIDIAのRTXシリーズGPUを搭載するChromebookを開発しているメーカーは明らかになっていません。
     
    GoogleのChrome OSは2020年にはMacのシェアを上回るなど、勢いがあります。
     
    また、MediaTekは2020年にQualcommを抜いてスマートフォン向けSoCのシェアトップに躍り出ました。

     
     
    Source:NVIDIA via 9to5Google
    (ハウザー)

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    この記事を書いた人

    本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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