50万人分の「Zoom」アカウントがダークウェブとハッカーコミュニティで販売

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新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、多くの国や地域でリモートワークや自宅学習が推奨されており、ビデオ会議サービス「Zoom」の利用者数が急激に増加していますが、アカウントのログイン情報が格安で販売されているとの情報が入ってきました。

クレデンシャルスタッフィングという手法が使用された?

コンピュータヘルプサイトBleepingComputerによれば、ダークウェブやハッカーコミュニティで販売されているZoomアカウントのログイン情報は50万件以上に上るとのことです。
 
Eメールアドレス、パスワード、個人ミーティングのURL、ホストキーで構成されているログイン情報は、クレデンシャルスタッフィングという、過去にあった無関係なサービスのデータ漏洩で流出した情報を使ってログインを試みる手法で取得された模様です。
 
セキュリティ企業Cybleは、53万件のZoomアカウントのログイン情報を、アカウントあたり0.0020ドル(約0.21円)で購入することができたと伝えられています。Zoomのアカウント情報は、4月上旬からハッカーコミュニティWebサイト上で見かけられるようになったとのことです。

アカウント情報は「Zoom-Bombing」に使用

購入されたログイン情報は、「Zoom-Bombing」という、ビデオ会議での不快なビデオ共有に使用されるとみられています。
 
自宅学習が推奨されているシンガポールで、Zoomを使ったリモート授業の最中に不審な男が乱入し、卑猥なものを見せてきたと先日報じられたばかりです。
 
Zoomのセキュリティ上の脆弱性は多くの専門家が指摘しており、すでにいくつもの政府機関や企業が職員・従業員にサービスの使用停止を要請しています。
 
 
Source:BleepingComputer via MacRumors, Cloudflare
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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