Palm、手のひらサイズの小型スマホ「Palm」でスマホ市場に復活か

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    パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)の先駆者として知られるPalmが、手のひらにすっぽり収まる小型スマートフォンを発表しました。

    3.3インチの手のひらサイズ

    液晶サイズわずか3.3インチで、全体的なサイズは高さ96.6ミリ、幅50.6ミリ、厚み7.4ミリのAndroidフォン「Palm」は、初期のiPhoneを彷彿させるデザインです。ただしPalmはこのミニチュアスマホ「Palm」を、スマートフォンを置き換える製品としては位置づけておらず、むしろ補完するアクセサリーと考えているようです。
     
    価格は349ドル(約39,000円)で、当面は米国のみでの販売となり、Verizon Wirelessが独占的に供給します。通信費用は現在の月額利用料金に10ドルを加算する形となります。
     
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    スマホ大型化の時代に逆行

    AppleのiPhoneを含め、近年のスマートフォンは大型化傾向にあります。そうした中でPalmはなぜ超小型という、時代に逆行するスマホを発表したのでしょうか。
     
    同社の共同創業者であるハワード・ナク氏はCNETのインタビューの中で、カリフォルニア州ナパで過ごした週末に同氏はこの小さなPalmしか使わなかったと述べ、小型スマートフォンを携帯していると逆に「スマホをチェックしなくてもいい」という気分になったそうです。Palmには、スマホに生活をコントロールされるのではなく、ユーザーがスマホをコントロールできるようにしたいという思いが込められているのだとか。
     
    ミニスマホPalmは、Verizon NumberShare機能によって、電話がかかってくると通知してくれて、通話もできるとのことです。米メディア9to5MacはPalmについて、スマートフォンというよりも、LTE対応の少し大きめなApple Watchと位置づけた方がいいかもしれない、と記しています。

    iPhoneにはあまりメリットなし?

    PalmはiPhoneとのペアリングも可能ですが、CNETによれば多くのアプリは使えないようです。またFaceTimeなどのiOSアプリにも対応していないばかりか、メッセージをする際はVerizonの専用メッセージアプリしか使えないようなので、残念ながらiPhoneユーザーには購入するメリットはあまりなさそうです。
     
    ミニサイズとはいえ、Qualcomm 435オクタコア、12MPリアカメラと8MPフロントカメラ、3GB RAMと32GBストレージを搭載。顔認証によるロック解除方式を採用しています。800mAhのバッテリーは交換不可ですが、サブ的な利用法で通常1日、スタンバイモードであれば3日間持つとのことです。
     
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    Source:Palm,9to5Mac,CNET
    (lunatic)

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