「ブルーライト」で失明が早まる!?米トレド大学が発表

    デジタル端末

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    この度アメリカのトレド大学が「スマートフォンやパソコンを長時間使い続けると、失明が早まる恐れがある」という趣旨の論文を発表しました。

    黄斑変性症の進行を早める

    スマホやパソコンなどのデジタル端末から発せられるブルーライトは、可視光線の中で最も強いエネルギーを持つ光で、長時間見続けることにより眼や体に様々な障害を及ぼすと言われています。
     
    トレド大学が行った研究では、ブルーライトを浴び続けることで網膜にある「レチナール」という物質が毒性反応によって変化し、光受容細胞を攻撃するようになることが判明しました。最終的には「黄斑変性症」の進行を早める恐れもあるとのことです。
     
    黄斑変性症は、欧米では成人の失明原因1位の病気です。50歳以上の約7人に1人の割合で疾患の兆候が見られますが、治療方法は未だに見つかっていません。

    暗い場所でのスマホ使用は避ける

    研究チームによると、暗い場所でのスマホやタブレットの使用は、瞳孔が大きく開き、通常よりも多くのブルーライトを取り込んでしまうため避けるべきだと警告しています。
     
    また、同研究チームのカルナラスン博士は、屋外では紫外線とブルーライトの両方を遮断できるサングラスの着用を勧めています。

    iPhoneはブルーライトを軽減するモード搭載

    iOS9.3以降を搭載するiPhoneでは、ブルーライトを軽減する「Night Shiftモード」が搭載されています。Night Shiftモードをオンにすることで、画面全体が暖色系の明るさになり、目の負担を軽減することができます。
     
    具体的な設定方法は「iPhoneの画面のブルーライトを軽減する『Night Shiftモード』」で解説しているので、参考にしてみてください。
     
     
    Source:The Telegraph,日本眼科学会,ブルーライト研究会
    Photo:photo AC-Koenig
    (kotobaya)

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