Apple、米政府からの国家安全保障にもとづく情報要求の件数が著しく増加


 
Appleは現地時間の25日、年間2回の政府によるデータ要求の透明性レポートを発行し、米政府からの国家安全保障にもとづく情報要求の件数が大きく増加していたことが明らかになりました。

1年前と比べると2.5倍以上

Appleによれば、2017年後期に同社が米政府から国家安全保障にもとづいて要求された情報提供の指示は16,249件に上り、8,249人のユーザーアカウントが影響を受けたとのことです。指示の件数は2017年前期の13,499件と比較して20%増えた計算になります。
 
前年同期比で見てみると、2.5倍以上の指示件数になっていることがわかります。Appleが2016年後期に受けた情報提供指示の件数は5,999件でした。
 
Apple以外のテック企業も、米政府から受けた国家安全保障にもとづく情報提供の指示の件数は2016年から2017年前期にかけて増加しています。Googleの親会社Alphabetが受けた指示の件数は36%増加し、51,000件に達しています。Facebookが受けた指示の件数は27,000件となっています。
 
Appleは今後、政府から取り下げるよう要求されたアプリについての報告も開始するとしています。
 
昨年、Appleは中国政府の指示でVPN関連のアプリを中国のApp Storeから取り下げました。中国政府はMicrosoftにもインターネット電話アプリSkypeを取り下げるよう指示しています。
 
 
Source:Reuters
Photo:MaryG90/Wikimedia Commons
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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