複数のアナリストがiPhone売上予測を下方修正〜iPhone X売上低迷で

iPhone X Apple公式

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iPhone Xの売上に関する調査報告の数字が期待を下回ったのを受け、複数のアナリストが2018年のiPhone売上予測を下方修正しています。

金額ベースでの売上好調は長くは続かない

18日付のBusiness Insiderによれば、調査会社Longbow Researchのアナリストらは、2018年通年でのiPhone売上台数予想を2億1,940万台へと引き下げました。これは対前年比では2%増となり、ウォール街の予想平均である3%増を下回ります。
 
この理由のひとつとしてLongbowは、アジアのAppleサプライヤーが「ホリデイシーズンのiPhone Xの売れ行きはいまひとつだった。第1四半期も期待ほどの注文が来ていない」と報告しているためと述べています。
 
ただし高額なiPhone Xのおかげで平均販売価格が引き上げられたため、昨年10月〜12月の金額ベースでの売上は好調でした。しかしこれも「iPhone Xの販売が落ちているため長くは続かない」としています。

iPhoneの価格の高さが市場に受容されなくなる

そして19日付のBusiness Insiderは、野村證券香港が、2018年1−3月のiPhone売上予測を、当初の1,300万〜1,800万台から800万〜1,200万台へと大幅に引き下げたと報じています。
 
また2018年通年の売上予測についても、2億2,600万台から2億2,100万台へと下方修正しました。これはウォール街の平均である2億2,400万台より低い数字です。
 
同社は予測を引き下げた理由のひとつとして、iPhoneの価格の高さを挙げています。iPhoneの平均販売価格の高さが市場に受け入れられなくなり、売上低迷を招いていると考えているようです。

 
 
Source:Business Insider(1),(2)
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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