Apple創業者のウォズニアック氏、iPhone Xの電源ボタンへの苛立ちを語る

    スティーブ・ウォズニアック

    スティーブ・ウォズニアック
     
    iPhone Xは発売日に買わない、とiPhone Xに対して懐疑的な態度を示していたApple共同設立者のスティーブ・ウォズニアック氏は、スウェーデンで催されたイベントで登壇し、iPhone X電源ボタンに悩まされていることを打ち明けました。

    買わなかったのでクックCEOから送られてきたiPhone X

    ウォズニアック氏はiPhone Xが発表された当初、iPhone Xは歴代iPhoneの中で発売日に買わない最初のモデルになるとの発言をしたことで話題になりました。
     
    発売日に買わない理由は、iPhone Xの顔認識技術の完成度に対する懐疑心だったと伝えられています。
     
    ウォズニアック氏が買わないというので、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は直々に同氏にiPhone Xを送ったといわれています。
     
    そして、昨年12月イベントに登壇した際には、「たぶん好きだと思う」とiPhone Xに対する比較的ポジティブなコメントを残しました。

    iPhone Xの電源ボタンはAppleのデザイン哲学に反する?

    スウェーデン・ストックホルムで開催された北欧ビジネスフォーラム(the Nordic Business Forum)のスピーチでウォズニアック氏は、iPhone Xに対する考えが2017年末とは異なることを明らかにしました。
     
    ウォズニアック氏は、いつも基本的に幸せな状態であると自身について肯定的に語ったあと、実は最近悩まされていることがあると告白します。それが、iPhone Xの電源ボタンだというのです。
     
    「(iPhone Xの)電源ボタンは素早く押したとき、二度押したとき、三度目に押したときに別々のことが起こる」とウォズニアック氏は語ります。
     
    ウォズニアック氏は、初代Appleコンピュータの一つであるLisaを引き合いに出し、「ものは簡単で理解しやすく、直接的なほうがいい」と、直感的なユーザーインターフェースの優位性を強調しました。
     
    同氏はiPhone XがAppleの中核となる原則—直感性簡潔さ、そしてモードレスであること(ユーザーインターフェースにモードがない状態で、モードに応じて振る舞いに変化がないことを指す)に反していると考えているようです。
     
    ウォズニアック氏は、壇上でiPhone Xのインターフェースに対する苛立ちを繰り返し表現しました。

    ボリュームボタンを押すと他のことが起こる。そしてボリュームボタンを押しっぱなしにするとまた別の何かが起こる。なんなんだこれは!

     
     
    Source:Business Insider
    Photo:Wikimedia/Gage Skidmore
    (lexi)

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    この記事を書いた人

    ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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