Apple Pay、白人至上主義団体を支援するサイトの決済を取りやめ

    Apple Pay

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    アメリカ・バージニア州シャーロッツビルで発生した白人至上主義者の集会を発端にした事件を受けて、Appleは人種差別主義を支持するメッセージを含む商品を販売するWebサイトでのApple Pay対応を取りやめた、と米メディアBuzzFeed Newsが報じています。

    Apple Payのガイドラインに違反

    バージニア州知事が非常事態宣言を出すほどの事態となった人種差別主義集会に関する事件は、日本でも大きく報じられるなど、国際的にも注目を集めています。
     
    Appleの広報担当者は、これらのサイトでの決済取りやめについて「人種、年齢、性、ジェンダー、民族、信仰、性的嗜好に対する憎悪、暴力、不寛容を推進するサイト」への適用を禁じるApple Payのガイドラインに抵触しているのが理由であると指摘しています。
     
    Apple Payの取り扱いが取りやめられたサイトとして報じられている「AmericanVikings.com」や「VinlandClothing.com」には、白人至上主義を称賛するようなメッセージがプリントされたTシャツや、今回の事件に関するメッセージの印刷されたバンパーステッカー、ドイツのナチスを連想させるマークの入った商品が販売されています。
     
    なお、Apple Payに先立ち、Pay Palもこれらのサイトでの取り扱いを取りやめています。

    ティム・クックCEO「私たちは立ち上がり、立ち向かわなくてはならない」

    Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、バージニア州での事件が起きた直後にTwitterで「シャーロッツビルでの事件に心を痛めています。アメリカに暴力と人種差別主義の居場所はない」と人種差別を批判する発言をしています。
     


     
    さらに、抗議活動をする市民団体に、白人至上主義者が車で突っ込み、死亡者が出た事件後には「私たちは以前から、白人至上主義と人種差別主義の恐怖を見てきました。これは倫理的問題であり、アメリカへの冒とくです。私たちは立ち上がり、立ち向かわなくてはなりません」とメッセージを出しています。
     

     
     
    Source:BuzzFeed News via AppleInsider
    (hato)

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