Samsung、iPhoneの名前を出してGalaxyへの「お引っ越し」を宣伝

    smart switch samsung

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    スマートフォン市場が飽和しつつあると言われている時代、売り上げを確保するには、自社ブランドの端末を使用しているユーザーにアップグレードを促すか、ライバルからユーザーを奪うかの2択しかありません。Samsungの「Smart Switch」も、こうした観点にもとづいて設計されたアプリの1つです。

    他のプラットフォームから手軽に乗り換えできる

    Smart Watchを特集するSamsungのページに訪れると、目に飛び込んでくるのは大きく書かれた「iPhone」という文字です。
     
    特設ページでは、Smart Switchを使うことで、どれだけスムーズにiOS/Android端末からのデータ移行ができるかが分かりやすく解説されています。ワイヤレスネットワーク、USBケーブル、MacやPCを経由して、動画やカレンダー、メモ、音楽、写真がGalaxyに転送できます。
     
    興味深いのは、このページが最近リニューアルされたという点です。以前は、ここまでiOS製品のデバイスから転送が可能であることが、大きくアピールされているわけではありませんでした。
     

    smart switch samsung

    リニューアル前のページ。iOSという文字は小さく確認できるのみだ


    smart switch samsung

    リニューアル後のページ。他OSからの乗り換えが、より強調されている


     
    さらに日本語のページでは、iOS製品ではなく「iPhone」と、端末の具体的な名称まで出ています(英語版では注釈以外に出てこず)。
     
    smart switch samsung

    日本語版のページ。英語版にはなかった「iPhone」という文字が文章にも画像にも出てくる


     
    好調な売れ行きをみせているとされるGalaxy S8シリーズですが、調査会社Kantarからは、アメリカではiPhone7/7 Plusに比べて売り上げが芳しくない、とのレポートも出ています。売り上げを増やすためには、ライバル端末の名前を出すのも致し方ないのでしょう。
     
    ただ、自社端末へのお引っ越しアプリをアピールしているという点ではAppleも同じで、先月もAndroidからiPhoneへの乗り換えをテーマにしたコマーシャルが複数公開されたばかりです。
     
     
    Source:Samsung[英][日],9to5Mac
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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