クックCEO、米国内の製造業のために10億ドルの出資を約束

Apple ティム・クックCEO

Apple ティム・クックCEO
 
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、現地時間5月3日、テレビ番組に出演し、米国における高度な製造業を促進、雇用を生み出すために、ファンドを立ち上げると明言しました。

10億ドルのファンドを設立

クックCEOはジム・クレイマー氏が司会を務めるCNBCのテレビ番組「Mad Money」に出演し、高度な製造業創出のためにファンドを立ち上げ、まず10億ドルを出資することを明らかにしました。

本日、発表します。ですからあなたは、このことを話す最初の人です。まあ正確には最初の人ではないですが。すでに出資先の企業とは話をしているので。

と語りました。Appleは最初の出資先については、5月末に正式発表するとのことです。
 
今回のファンド設立は、ドナルド・トランプ大統領が推進する米国内への製造業回帰の一環であり、同時にApple自身が優先事項として掲げる雇用促進にもつながるものです。
 
クックCEOはファンド設立により高度な製造業職が生み出せれば、サービス業などそれを取り巻くさらなる雇用を生み出すことができる、と述べています。

すでに200万人以上を雇用。今後さらに拡大

Appleはすでに米国内で200万人以上を雇用していますが、今後さらに雇用を促進すると明言しました。またクックCEOは番組のインタビューで以下のように語っています。

『雇用創出は企業の仕事ですか』とよく聞かれますが、企業は人の集まりであるからこそ価値がある、と答えています。人には価値があるので、その延長線上にある企業にも価値があるのです。そして私たちが行っていることのひとつが、社会にお返しする、ということです。
 
どのように返しているかというと、再生エネルギーによって企業を運営するという形で返しています。また雇用の創出という形でも返しています。

以下がクックCEOのインタビュー動画です。上はファンドについて述べた部分のみを取り上げたもの、下がインタビューの全動画です。
 

 

 
 
Source:CNBC
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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