Siriが持ち主の声「だけ」に応答〜「声認証」機能を搭載する可能性

    Siri

    iOS Siri
     
    iOSデバイスが搭載する音声アシスタントSiriはなかなか優秀な反面、iPhoneなどがロック解除された状態であれば、誰の声にも反応するという、セキュリティを考えると少々問題のある面も持ち合わせています。
     
    しかし将来的には、その端末の持ち主の声や設定したフレーズにのみ、反応するようになるかも知れません。

    持ち主のみに反応するSiri

    米特許商標庁(USPTO)がこのほど公開したAppleの特許申請書によると、同社はSiriが音声によるコマンドに答える前に、その声がiPhoneなどの持ち主であるかどうかを判断する方法を開発しているようです。
     
    現在は「Hey、Siri」と呼びかけると、Siriが起動するようになっています(そのように設定する必要がありますが)。しかし将来的には、Siriを呼び出す方法をカスタマイズ可能になるかも知れません。たとえば「ハロー、ボス」でSiriが起動するよう設定すると、登録した音声が「ハロー、ボス」と呼びかけない限り、Siriが起動しません。

    本人確認してからSiriが起動

    また現時点では、「Hey Siri」で起動するよう設定しておくと、iPhoneの中身は見ることができなくても、誰かが勝手にSiriを起動することはできます。
     
    これについても将来は、パスワードや指紋認証、あるいは顔認証などによって本人確認ができない限り、Siriが起動できないようにする方法を、Appleは検討している模様です。
     
    Apple TVでも、家族の特定の人にだけ反応するよう、設定可能になるかも知れません。これにより、子どもたちが勝手に映画をレンタルしたり、買い物をしたりといったことが防げます。
     
    今回公開された特許申請書は2016年第2四半期に提出されたものです。あくまで申請ですが、実現の可能性は十分ありそうに思えます。
     
     
    Source:Patently Apple
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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