Apple、ハッカーによる侵入を否定!iPhoneリモート初期化の脅迫にコメント

    iPhone7 Plus ジェットブラック

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    ハッカー集団がAppleに対し、4月7日までに仮想通貨を支払わないと数億件のiCloudアカウントを消去し、多くのiPhoneをリモート初期化する、と脅迫している事件について、Appleは同社システムへの侵入の可能性を否定しました。

    Apple、システムへの侵入の可能性を否定

    ハッカー集団が入手したと主張しているデータが本物かどうかについて、Appleは公式にコメントしていませんが、米メディアFortuneに対し、「仮にデータが有効なものであったとしても、それはAppleのシステムから盗まれたものではない」と、同社システムへの侵入の可能性を明確に否定しました。
     

    Appleの広報担当者は、Fortune に対し「Apple IDやiCloudを含む、Appleのシステムはいずれも侵入されていません。リストにあるメールアドレスとパスワードは、以前に侵入された外部のサービスから盗まれたものとみられます」と語っています。
     

    リストの内容を知る関係者によると、リストにある多くのメールアドレスとパスワードの組み合わせは、ビジネスパーソンむけSNSのLinkedInから2012年に流出したものと一致する、とのことです。

    Apple「アカウントへの不正アクセスを常に監視」

    Appleの広報担当者はFortuneに対し、同社のユーザー情報保護の取り組みについて以下のようにコメントしています。
     

    Appleは、ユーザーアカウントに不正なアクセスを防ぐため、常に監視しており、犯罪行為については政府機関と連携して対応しています。
     
    アカウントへの攻撃を防ぐために、私たちはユーザーに強固なパスワードの使用、他アカウントとのパスワードの使い回しをしないこと、2ファクタ認証の使用を呼びかけています。

     
    Fortuneは、ハッカー集団が主張する、多くのユーザーのiCloudアカウントやiPhoneがリモートで初期化される危険性は不明としながらも、Appleのアカウント管理状況を踏まえ、被害が出る可能性は低そうだ、と伝えています。

    サイバー犯罪者が狙う、使い回しパスワード

    多くのサイバー犯罪者は、他サービスで流出したパスワード情報を使って、アカウントへの侵入を試みます。これは、複数のサービスで同じパスワードを使い回すユーザーが多いことに目をつけているためです。
     
    今回の事件が、私たちユーザーに直接の影響が出る可能性は低そうです。しかし、大切な情報を守るために、他サービスと同じパスワードの使い回しは避け、簡単に推測できないパスワードを設定、2ファクタ認証を使うようにしましょう。
     
    以前、ハリウッドセレブのプライベートな写真が流出した事件や、日本でも人気女優らの個人情報が盗み見された事件の原因も、推測されやすいパスワードやパスワードの使い回しが原因とされています。
     

    自分のアカウントが漏洩した情報に含まれていないか、チェックできるサービスも公開されています。

     
     
    Source:Fortune
    (hato)

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