凶悪マルウェアXagent、新たなバージョンではmacOSも対象に

macOS Sierra 10.12.1

macOS Sierra 10.12.1
 
従来より凶悪なマルウェアとして知られる「Xagent」が、新たなバージョンではmacOSにも食指を動かしていることが分かりました。これまでは主にWindowsやAndroid、iOSが攻撃対象として警戒されていました。

ハッカーグループは大統領選にも影響を及ぼした?

Xagentを開発しているのは、ロシアの有名なハッカーグループAPT28です。同集団は、アメリカ大統領選の選挙結果に影響を及ぼしたのではないかと、まことしやかに囁かれるほどの影響力を有しています。
 
これまでのXagentは、WindowsやAndroid、iOS、LinuxといったOSが攻撃の対象でしたが、調査の結果、新たなバージョンではmacOSにも対応していることが判明しました。

怪しげなサイトからアプリは入手しないように

このマルウェアにMacが感染すると、端末内にバックドアが設けられ、パスワードやシステム構成、実行ファイルが攻撃者に筒抜けとなるのみならず、ディスプレイのスクリーンショット、Mac上にあるiOSバックアップでさえも入手されてしまいます。
 
感染経路については不明ですが、詐欺まがいのアドウェアMacKeeperなどを通して、ユーザーの間に流布されていくのではないか、とみられています。
 
対策としては、公式App Storeか著名な開発者以外からはアプリをダウンロードしないようにすることが薦められています。
 
 
Source:MacRumors,ArsTechnica
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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