初代iPhoneプロジェクトの裏側〜「P1」と「P2」が存在した

    初代iPhone プロトタイプ
     
    リーク情報で有名なソニー・ディクソン氏が、第1世代iPhone開発の舞台裏と、存在した2つのプロジェクトを紹介しています。

    「P1」「P2」2つのiPhoneプロジェクトの存在

    ディクソン氏は先日、初代iPhoneのプロトタイプのスクリーンショットと動作映像を公開しましたが、今度はこのプロトタイプが2種類存在したことを明かしました。今回もスクリーンショットと動画を公開しています。
     
    ディクソン氏によれば、当初は2つのiPhone開発プロジェクトが同時進行していました。「iPodの父」と呼ばれるトニー・ファデル氏率いる「P1」プロジェクトと、NeXT時代からスティーブ・ジョブズ氏とともに働いてきたスコット・フォーストール氏(元iOS担当上級副社長。2013年にAppleを退社)率いる「P2」プロジェクトが存在していたそうです。
     
    両プロジェクト・チームともに同一のハードウェアと、同じ「Acorn OS(どんぐりOS)」を使って開発を進めていました。ジョブズ氏に認られるため、互いに激しく競い合っていたようです。

    「タコ」と「iPodロゴ」

    P2チームのプロジェクトでは「タコ」が、P1ではiPodのロゴが、ソフトウェアのロード時に表示される設計となっていました。またP2は本物のOSをロードしていたため立ち上がりにかなりの時間がかかっていたのに対し、P1はスリム化されたOSを使い立ち上がり時間を短縮していました。
    また初期のプロトタイプでは、一定の決まったプロセスを踏まないと、電源を切ることができませんでした。
     
    P1チームの開発裏話については、ファデル氏がBBCのインタビューで明かしています
     
    動画を見ると、初期段階ですでにiPhoneの基本コンセプトやアイディアが形成されていたことがわかります。
     

     
     
    Source:SonnyDickson
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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