カナダ規制当局、Appleの独占禁止法違反疑惑は「証拠不十分」で調査終了

カナダ iphone apple

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Apple独占禁止法に抵触しているのではないかとして、カナダの規制当局から捜査を受けていた問題で、同局は6日、満足な証拠が得られなかったして調査を打ち切ったことを明らかにしました。

証拠不十分で調査終了

問題となっているのは、Appleが携帯通信キャリアに対して、ライバルの端末を高く販売するよう仕向けたり、キャリアのiPhone販売やマーケティングにAppleが制限をかけ、市場の健全な競争を阻害しているという疑惑でした。
 
他社のスマートフォンの価格を高く維持するよう要求することで、Apple側はiPhoneの値下げをせずにライバルとの競争を進められるほか、キャリア側も他ベンダーの端末を売りにくくなります。
 
しかし、2年に渡る調査の結果、カナダの規制当局は「Appleが独占禁止法に違反する行為をしていたとする十分な証拠がなかった」と、キャリアとの間に交わされた契約は競争に大きな影響を与える内容ではなかったとして、証拠不十分で調査を終了する方針を発表しました。

問題はカナダだけでは終わらない

ただし、ニュースサイトAppleInsiderによれば、カナダだけではなくフランスや韓国でも同様に調査が進められているほか、日本国内でもAppleが大手3キャリアにiPhoneを大量に卸売りし、他社のスマートフォンより安く販売させているとして、昨年公正取引委員会が調査に乗り出した経緯があります。
 
また、先日はQualcommが独占禁止法違反として、中国に続いて韓国でも巨額の制裁を科されたばかりであるだけに、巨大なプラットフォームを持つAppleとしては今後も世界各地で悩ましい展開が続きそうです。
 
 
Source:AppleInsider,Reuters
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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