iPhone発注数減少の噂はウソ〜Appleカメラレンズサプライヤーが増収

    iPhone7/7 Plus

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    iPhone7向けにカメラレンズを供給する、台湾Largan Precision(大立光)の12月の連結収益が約1年ぶりの高い数字を記録、iPhone7発注数減少の噂を打ち消した形となりました。

    iPhone発注数減少の噂を否定

    主にiPhone向けにカメラレンズを供給するLargan Precisionの、2016年12月の連結収益が54億4,600万台湾ドル(約199億1,700万円)となり、13カ月ぶりの高水準となりました。前月比では4.58%増、前年同月比で36.87%増となっています。
     
    同社の受注の70%以上は10メガピクセル(MP)以上のカメラレンズが占めており、8MPは約20%、5MP以下は10%以下です。
     
    今回同社の業績好調を後押ししたのは主にiPhone7であると見られており、iPhone7の発注台数が減っているとの噂を否定する格好となりました。iPhone7については、Appleが2017年第1四半期(2016年10月−12月期)の発注台数を減らしており過剰在庫を懸念しているとの情報が流れていました。

    Appleと運命共同体の関係にあるLargan

    ただし通年で見ると、Largan Precisionの業績は決してよいとは言えません。2016年10月−12月期の収益は9月−11月期と比べ9.8%増となっているものの、2016年通年で対は前年比で13.45%減少しています。
     
    同社はある意味、Appleと運命共同体的な関係にあり、2016年5月には「主要顧客からの受注が大幅に減った」ため、同月の売り上げが落ち込んだと発表しています。
     
    一方で、Appleがサプライヤーに厳しいコストカットを要求した際にも、代替メーカーが存在しないLarganに対しては、この要求はなかったと報じられています。
     
     
    Source:AppleInsider,Largan Precision
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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