Apple、韓国でApple Storeを初出店へ―完成時期は11月か

 
韓国に同国初のApple Storeが建設されることが、Appleによって明らかにされました。なお同社の声明に前後して、同地域での従業員についても募集が行われています。

Apple Storeの完成は11月か

Appleは現地時間6日、韓国初のApple Storeをオープンさせることを明らかにするとともに、「世界経済の中心地の1つでありながら、通信技術のリーダーでもあり、活発な韓国文化（Kカルチャー）が息づく」同国に出店できることを楽しみにしている、との声明を発表しました。
 
出店地域がソウルであること以外、具体的な内容は明らかにされていませんが、これまでにも韓国ソウルの江南（Gangnam）地区にあるSamsung本社近くにApple Storeを構えるという噂が出ていたほか、Reutersが聯合ニュースの報道として「ソウル南部に同社が店舗を建設中で、11月までに完成する見通しだ」と伝えています。
 
また、出店の公表に前後して、マネージャーやGenius Barのスタッフなど、15の職種で人員募集が行われています。

韓国市場のテコ入れが狙い？

韓国のスマートフォン市場におけるAppleのシェアは、iPhone6に沸いた2014年第4四半期（10～12月）の33％をピークに、2016年は15％前後にまで落ち込んでいます。一方で圧倒的な影響力を有しているのは、同国をお膝元とするSamsungとLGで、2社合わせて80％以上のシェアを誇っています。
 
もっとも短期的に見れば、アジア圏の中では珍しく、日本と並んで売り上げは底堅く推移している国であるだけに、Appleとしては旗艦店の出店によって、韓国での影響力を改めて強化していきたいと考えているのでしょう。
 
 
Source：AppleInsider,Reuters,Mobile World Live