Foxconn会長、アメリカでのiPhone生産はないと示唆

foxconn フリー素材 flickr

foxconn フリー素材 flickr
 
トランプ次期大統領の意向に従い、iPhoneの生産を今後は中国ではなくアメリカで行うのではないか、との観測に対し、Foxconnの最高経営責任者(CEO)であるテリー・ゴウ氏は、そうした考えはないと改めて述べました。

広州に新たなディスプレイ工場を建設

Foxconnが出資している、堺ディスプレイプロダクトは88億ドル(約101億円)を投じて、広州に液晶(LCD)ディスプレイの工場を建設すると発表しました。
 
そして、その調印式に出席したFoxconnのテリー・ゴウCEOは、同社が中国大陸を出ていくのかどうかと記者に尋ねられ、「今日の調印式こそが最高の証明だ」と答え、今後も国内での生産を中心に行っていく考えを示唆しました。
 
なお、同氏は以前にもトランプ氏に向けて、「あなたのiPhoneを作っている男です」という出だしで始まる公開書簡を発表、端末をアメリカで製造することが非現実的であると批判していました。

コストや技術の問題から望み薄

Appleは、コストや技術的な問題からiPhoneをアメリカで製造することはないと述べている一方で、FoxconnやPegatronといった生産を手がけるサプライヤーに対し、アメリカでの生産が可能かどうかを打診していたことが分かっています。
 
関連サプライヤーの多くは、仮にFoxconnがアメリカに製造拠点を構えたとしても追随することはないと述べていただけに、同社の動向に注目が集まっていましたが、今回のゴウ氏の発言を聞く限り、トランプ氏の夢が叶うことはなさそうです。
 
 
Source:威锋网
Photo:Flickr−iphonedigital
(kihachi)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

特集

目次