Nokia、特許侵害でAppleを提訴〜米国とドイツで

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    Apple関連の特許を巡る争いといえば、対Samsungの訴訟が思い浮かびますが、Appleが争っている相手はSamsungだけではありません。フィンランドのNokiaが複数の特許が侵害されたとして、米国とドイツでAppleを提訴しました。

    Appleが32件の特許を侵害していると主張

    StreetInsiderによれば、Nokiaは2013年にNokia Siemens Network(NSN)、2016年にAlcatel-Lucentを買収したことにより、スマートフォンに不可欠な3つの知的財産を獲得しました。
     
    Nokia側は、Apple製品が同社が特許を持つ技術を使用しているとして、過去数年にわたりライセンス契約の締結を求めてきたものの、Appleがこれを拒否したため提訴に踏み切ったとしています。
     
    Nokiaは、ディスプレイ、ユーザーインターフェース、ソフトウェア、アンテナ、チップセット、ビデオコーディングに関連する技術の特許32件をAppleが侵害していると主張しています。

    AppleもNokiaを提訴

    一方Appleは12月21日、AcaciaとNokiaを、PAE(パテントアサーションエンティティ)を利用して、過度なライセンス料を得ようとしているとして、独禁法違反で提訴しています。
     
    特許ポートフォリオを分散させて複数のPAEに保有させるというNokiaの企てにAcaciaとConversantが加担、違法な特許移譲が行なわれてきたというのがAppleの主張です。
     
    Nokia自身は現在通信設備やソフトウェア開発を事業の主軸としており、携帯端末事業は2014年にMicrosoftに売却しています。しかしMicrosoftが今年、同事業を中国FIH Mobile(富智康集団)とフィンランドHMD Globalに売却。HMD Globalが12月に、2017年前半にNokiaブランドのスマートフォンを発売すると発表しました。
     
     
    Source:StreetInsider,CNET
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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