新しいPCでポルノの視聴が不可に〜米サウスカロライナ州が検討か

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    米国のサウスカロライナ州の議会に、新しいPCすべてにアダルト動画や画像の視聴をブロックするフィルターをインストールする法案が提出されました。

    フィルターを外す場合は20ドル

    サウスカロライナ州のビル・チャムリー議員(共和党)が、PCの製造元または販売業者に対し、アダルトコンテンツの視聴をブロックするフィルターのインストールを義務付ける法案「Human Trafficking Prevention Act」を提出したことがわかりました。
     
    フィルターを入れたくない場合は、新規購入の際に18歳以上であることを証明したうえで、フィルター除去費として20ドルの支払いを求める、としています。

    ポルノ視聴禁止が人身売買防止につながる?

    チャムリー議員の主張によれば、ポルノの視聴をなくすことは「人身売買を防止する方法のひとつ」なのだそうです。
     
    同議員は地元新聞Spartanburg Herald-Journalに対し、「人身売買は爆発的に増えている。重大な問題になっている」としたうえで、「現在は誰でもコンピューターにアクセスできる。ポルノはオンデマンドだ。(中略)私は情熱を持ってこの問題に取り組んでいる」と語っています。

    議会にはすでに提出

    ただし同議員はフィルターの方法や、法案が米国憲法修正第1項「言論の自由」に抵触しないかどうかという点には一切触れていません。法案はすでに州下院に提出されています。
     
    アダルトコンテンツの視聴禁止がなぜ人身売買の抑制につながるのかが不明なうえに、言論の自由を完全に無視したこの法案が成立するとは思えませんが、米国では頻繁にこのような「興味深い」法案が提出されているのは事実です。
     
     
    Source:Go Upstate.com via ArsTechnica

    Photo:Flickr(Hansol)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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