格安Android端末には危険なアプリのダウンローダーが最初から入っている

    ダウンローダー Android

    ダウンローダー Android
     
    Android端末のなかには非常に安価なものがありますが、これらにダウンローダーとして機能し、アドウェアや他の不要なプログラムを勝手にインストールするアプリが工場搭載されていることがわかりました。

    最初からダウンローダーが仕込まれている!

    アンチウイルスソフトなどを提供するDoctor Webが12月12日に公開したブログによれば、同社が調査したAndroid端末のうち、少なくとも26機種がTrojan「Android.DownLoader.473.origin」に感染していることがわかりました。
     
    このTrojanはダウンローダーで、感染している端末の電源がオンになると活動を開始し、C&C(コマンド&コントロール)サーバに接続、構成ファイルを入手します。構成ファイルにはTrojanにどのアプリをダウンロードするかを指示する情報が含まれており、ファイルを入手するとダウンロードが始まります。
     
    Trojanは不要なアプリだけでなくマルウェアやアドウェアを勝手にダウンロードし、広告やリンクの表示、特定の番号へのコール、ショートカットの作成、悪意あるモジュールのアップデートなどを行なうとのことです。

    増える悪徳業者

    またDoctor Webは「Android.Sprovider.7」という別のダウンローダーが最初からインストールされているモデルも確認しています。
     
    同社によれば、広告ソフトウェアの配信や、アプリのダウンロード回数などによって収益を得ようとするサイバー犯罪者が増えており、Androidのファームウェアにこうしたダウンローダーを潜ませる業者が存在するのだそうです。
     
    ただしDoctor Webが公開している感染が確認されたAndroid端末のリストを見る限り、日本で流通しているモデルは含まれていないようなので、今のところはそれほど心配する必要はなさそうです。
     
     
    Source:Doctor Web via Ars Technica
    (lunatic)

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