トランプ次期大統領「クックCEOにiPhoneを米国で製造するよう話した」

    トランプ 

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    大統領選の最中から、iPhoneを米国内で製造させると声高に主張していたドナルド・トランプ次期大統領が、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)に対し、iPhoneの国内生産を改めて促していたことがわかりました。

    米国内に工場を建てるよう要請

    トランプ氏は大統領当選後、選挙中敵対関係にあったNew York Times紙の本社を訪問。その際の対談内容のすべてを同紙が公開しています
     
    トランプ氏によると、当選後、Microsoft創業者のビル・ゲイツ氏、そしてAppleのクックCEOから電話があったそうです。

    Appleのティム・クックから電話があった。『ティム、私が本当に実現したいことのひとつが、中国やベトナムやその他の場所ではなく、Appleに米国内に大きな工場を1つ、いや、たくさん建ててもらい、ここで製品を作ってもらうことだ、というのはわかっているね』と話した。

    これに対しクックCEOは「わかりました」と答えた、とトランプ氏。またその後の会話で、企業に対し相当額の税務優遇措置を行なう予定だとクックCEOに伝えたことも明らかにしました。トランプ氏はAppleを含む企業の工場を国内に誘致するため、税務優遇措置と規制撤廃を行なうとNew York Timesに語っています。

    米国では高いスキルを持った従業員を確保できない?

    Appleは現在も、テキサス州オースティン郊外の工場で、Mac Proの組み立てを行っています。しかし米メディアMacWorldは、Mac ProはAppleの主製品ではないこと、また中国でiPhoneを製造している理由はコストだけではなく、米国内では高いスキルを持った人材を十分確保できない、とクックCEOが2015年12月に語ったことを指摘しています。
     
    一方でトランプ氏は、中国からの輸入品に対し45%の関税を課すとも主張しており、AppleはFoxconnに米国内でのiPhone組み立てを要請しているとも伝えられています。
     
     
    Source:New York Times via MacWorld
    Photo:トランプ氏のFacebook
    (lunatic)

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