次世代Mac、ARMチップを搭載か〜macOS Sierraコードから判明

    macbook pro 2015

    macbook pro 2015
     
    Appleは次世代Macに、現在搭載しているIntel製プロセッサではなく、ARMプロセッサを搭載することを検討しているようです。

    macOS SierraのコードにARMチップの記述

    ドイツメディアTechTastic.nlが、macOS Sierraのカーネルに、ARMチップをサポートすると記述したコードを発見しました。
     
    普通に考えると、macOS SierraにARM対応の記述があるのは非常に不自然だ、とiDownloadBlogは指摘しています。というのは、2005年以降に発売されたすべてのMacが、Intel製チップを搭載しているからです。
     
    そしてmacOS SierraにARMチップについての記述があるということは、年内にARMチップを搭載したMacが登場する可能性を意味します。

    新ARMチップ、コード名は「Hurricane」か

    macOS Sierraのカーネルには、「ARM Hurricane」ファミリーをサポートする、と記述されています。
     
    現在のAMRの開発計画には「Hurricane」という名称は見られないことから、Appleが社内的に開発しているARMチップの開発コード名が「Hurricane」である、と見てよさそうです。
     
    ちなみにiPhone5sが搭載し、64ビット化で話題を呼んだA7チップの開発コード名は「Cyclone」でした。A8のコード名は「Typhoon」、A9のコード名は「Twister」です。
     
    macos-sierra-kernel-arm-strings

    以前からあったMacがARMチップ搭載の噂

    MacがiPhoneと同じくARMチップを搭載するという噂は、過去にも何度か浮上しています。
     
    昨年1月には、Apple情報の正確さで定評のあるKGI証券も、2016年内にリリースされるMacのひとつには、Samsung製のA10Xチップが搭載されるとのレポートを発表しました。
     
    A10チップの製造をTSMCが担っていることを考えると、Samsung製になるかどうかは怪しいところですが、次期MacがA10Xチップを搭載するという予想は、外れていないかもしれません。

    Appleが設計、Intelが製造の可能性も

    MacがApple設計のARMチップを搭載するようになれば、Appleは近年遅れ気味なIntelの開発ロードマップに依存しなくてもよくなります。そうすればiPhoneなどと同様、年に1度は新しいMacが登場することになるでしょう。
     
    あるいはAppleが新ARMチップを設計、Intelが製造するという選択肢もありそうです。
     
     
    Source:iDownloadBlog
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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