【解説】LINEアカウント乗っ取り詐欺相次ぐ…犯人の手口と対処法

LINE 乗っ取り 詐欺

LINE 新ロゴ
 
iTunesカードを使った詐欺や大手ウェブサービスの情報流出など、インターネットを使ったコミュニケーションは便利になった半面、個人情報の取り扱いなどこれまで以上に注意すべき事案が多くなってきました。
 
コミュニケーション手段の一つとして多くの人が取り入れている無料メッセージアプリ「LINE」でも、1年以上前から、友人を装ってLINEアカウントを乗っ取り、金銭などを要求する詐欺が報告されていました。
 
沈静化したかと思われた”乗っ取り”でしたが、最近はInstagramやFacebookメッセンジャーなどの外部サービスから不審なメッセージが届いていることが報告されています。

犯人の手口と狙いは?―主に金銭を要求する詐欺行為

昨年8月にLINEが注意喚起したのが、友人を装って「電話番号を教えてほしい」とメッセージを送ってくる手口で、番号を教えると4桁のPINコード(認証番号)を要求してくるというものです。
 
LINEアカウントを乗っ取る手口として、PC版など他の端末でアカウントにログインするものがよく知られていますが、単にLINEアカウントとパスワードを入れるだけでは認証されません。ログインする際には、SMSで送られる認証番号を時間内に入力する必要があります
 
LINE 乗っ取り 詐欺
 
最近報告されている手口は、友人になりすましてLINEやFacebookメッセンジャー、Instagramなどで、「携帯番号教えて。そして、ラインの確認メッセージを認証してもらえる?」というメッセージが届くというものです。友人だと思って番号を教えると、「四桁の認証番号が届いたら送って」と返ってきます。
 

LINE 乗っ取り 詐欺 LINE 乗っ取り 詐欺

 
もし携帯電話番号と認証番号を教えてしまうと、犯人はあなたの携帯電話番号を使って新しいアカウントを作るでしょう。そうすると、自分が今まで利用していたLINEアカウントが利用できなくなり、端末に保存していた情報もすべて削除されてしまいます
 
line3
 
犯人が他人のLINEアカウントを狙うのは、その人になりすまして主に金銭を要求する詐欺を行うためだとされています。誰かのアカウントになりすまし、友人や家族など身近なアカウントに対して金銭を要求していき、また別のアカウントになりすまして同様の行為を繰り返します。
 
一時期話題になった「Webmoneyを買ってきて欲しい」というメッセージもそのひとつです。コンビニなどでも手軽に購入できるWebmoneyという電子マネーを購入させ、記載してある番号を要求してきます。番号を伝えてしまうと、犯人は購入させた電子マネーを奪い、LINEアカウントを削除するため、以後は連絡が取れなくなるケースが多いです。
 
詐欺 itunes ウェブマネー LINe

乗っ取られたことに友人や家族は気づく?―乗っ取られたアカウントの名前やアイコンがあなたの設定と同じだと気づかないかも

また犯人に電話番号や認証番号を教えてしまうと、その電話番号をアドレス帳に登録している友人や家族のLINEに、新しい友だちとして追加されます。
 
LINE 乗っ取り 詐欺
 
犯人の新しいLINEアカウントの画面には、「知り合いかも?」の欄に家族や友人が用事されるため、犯人はそこから声をかけていくのです。アカウントが乗っ取られる前に設定していた名前やプロフィール画像と同じ設定にされていると、家族や友人が信じてしまう可能性があるのです。

家族や友人から「認証番号を教えて」はあり得ない!直接会うなどで本人に確認しよう

家族や友人であっても、他の人の認証番号を聞く機会は、絶対にあり得ません。ですので、もし家族や友人のLINEアカウントから電話番号と認証番号を聞かれたら、すぐに信じてしまうのではなく、直接会ったり電話するなどの別の手段で本人と連絡を取って確認しましょう。その人のLINEアカウントがすでに乗っ取られていて、別人が送ってきている可能性が高いとみられます。
 
またこのような事例に遭遇した場合は、LINEに通報しましょう。通報する方法は、トーク画面右上の設定から、「通報」を選ぶだけです。
 

LINE 乗っ取り 詐欺 LINE 乗っ取り 詐欺

 
万が一、乗っ取られたとみられる家族や友人のLINEアカウントに電話番号と認証番号を伝えてしまい、LINEが使えなくなった場合は、LINEの問題報告フォームから問い合わせましょう。
 
 
LINEアカウントがもし乗っ取られてしまうと、自分だけが困るのではなく、周りにも被害が及ぶ可能性があります。この記事の対処方法をチェックし、自分や周りの人の個人情報を守りましょう。
 
 
Source:LINE
(asm)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

前職は新聞社の校閲記者。経験を活かし2013年からライター、2016年から編集記者として活動中。iPhone歴は3GS→5s→6s Plus→X→11 Pro Max→12 Pro→14 Pro。

特集

目次