Appleでセクハラ問題!人事担当役員「社内で調査し適切に対応済み」

    Apple 本社

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    Appleの女性エンジニアが、同僚によるセクハラをティム・クック最高経営責任者(CEO)に訴えました。Appleの人事担当役員は「既に適切な対応を取った」とコメントしています。

    繰り返される職場でのセクハラ会話に憤り、クックCEOに直訴

    Appleでエンジニアとして働くダニエル(仮名)は、ある日の午前中、職場で男性社員2人が、性的な話題の雑談を始めたのにひどく驚きました。以前も同様のことがあった時、彼女は上司に改善を申し入れていたものの、何も変わることはなかったそうです。
     
    「この職場環境は有害だ」と感じたダニエルは、Appleの最高経営責任者であるティム・クックCEOにeメールを送りました。しかし、クックCEOからの返信はありませんでした。

    Apple人事部門責任者「既に適切な対応が取られた」

    この一件について、Appleの人事担当副社長であるデニス・ヤング・スミス氏がRe/Codeの取材に応じました。
     
    デニス・ヤング・スミス氏
     
    Apple本社内で取材に応じたスミス氏は「この件は個人的にも深刻に受け止めています。そんなひどい目に遭った人がいると聞き、衝撃を受けています」と、語っています。
     
    事件は、Apple社内で調査が行われ、「既に適切な対応が取られた」とのことです。

    男女比率7対3、男性が多数派のApple

    Appleに限らず、エンジニアが中心の企業では男性社員の比率が高く、社内の価値観が男性的な視点に偏り、女性への配慮が不足してしまいがちな傾向があります。
     
    Appleは従業員の多様性を重視し、女性や有色人種の雇用比率を公開しています。従業員の男女比は、2014年に70対30だったのが、2015年に69対31、2016年には68対32と、わずかずつ改善しているとはいえ、男性が多数を占めているのが実情です。

     
     
    Source:MIC, Re/Code, Apple Insider
    Photo: Apple
    (hato)

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