Apple Watchのバンド自動調整技術、4つ同時の特許出願!その理由は?

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Apple Watchのバンドを最適な強さで締めるための技術が、4つまとめて特許出願されていることが分かりました。

Apple Watchのバンド自動調整技術、まとめて特許出願されていた

処理性能の向上や防水性能が強化されたApple Watch Series 2が発表されたばかりですが、Appleが、Apple Watchバンドを自動で締める技術の特許を、4つ同時に出願していたことが現地時間9月7日の発表会後に公開された書類から明らかになりました。
 
Apple Watch バンド自動調整 特許
 
特許の内容には、自動でバンドの締めつけ強度を変えるための4つの手法が含まれています。なお、バンドの締め付けは、心拍数や血圧などの測定時に同じ強さになるよう調整し、測定データ取得後にはユーザーの好みの強さに戻すことが想定されています。

出願されている 4つの手法

1つめの手法は、バンドに内蔵されたアクチュエーターが、反対側から出ているバンド上を移動することによって調整する、というものです。
 
Apple Watch バンド自動調整 特許
 
2つめは、下の図左のFIG.7Aと7Bのように、ミラネーゼループのようなバンドの編み込み密度を調整する方法です。
 
3つめは、右のFIG. 6Aと6Bにあるように、バンド自体が伸縮して調整する方法です。
 

Apple Watch バンド自動調整 特許
 
Appleは、膀胱にヒントを得た、バンド内に液体あるいはガスを封入し、バンドの厚みを変更することで締めつけ強度を調整する手法も特許出願書類に盛り込んでいます。
 
Apple Watch バンド自動調整 特許

Appleがバンドの締め付けにこだわる理由

特許書類から、Appleは、バンドの締め付けの強さの調整にかなりのエネルギーを注いでいることが分かります。
 
その理由は、Apple Watchでは、心拍数などの生体データを取得し、健康管理に役立てるという役割が重視されているためです。
 
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なお、Apple Watchの心拍数センサーは、精度の高さで高く評価されています。その開発で中心的役割を担ったボブ・メッサーシュミッド氏は、単に測定精度を高めるのではなくユーザー体験を最優先する方針での開発の舞台裏を語っています。

 
 
Source:Patently Apple
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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