AppleとFoxconn、再びインドでのiPhone製造を検討か

    Foxconn

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    Appleの主要サプライヤーであるFoxconnがインドにiPhoneを製造するための工場を建設するという話は、繰り返し浮上しています。しかし話題は先行しているものの、今もiPhoneのインドにおける生産は行われていないのが現状です。

    AppleがFoxconnにインド工場設立を持ちかける

    ところがここへきて現地メディアのEconomic Timesが関係者の話として、FoxconnがAppleの要請を受け、今後2、3年以内にインドでのiPhone製造開始を検討している、と報じました。
     
    インドへのFoxconnによる工場設立のニュースが報じられるのは今回が初めてではありません。2015年春、そして今年春にも建設計画が報じられています。
     
    9to5Macは、今回はAppleが自らFoxconnに対し、インドでの工場設立の話を持ちかけている点がこれまでとは違う、と指摘しています。

    インド市場で苦戦するApple

    インドは規模において、中国、アメリカに次ぐ世界第3位のスマートフォン市場ですが、Appleは苦戦を強いられています。その理由のひとつは、いまだに直営であるAppleストアを展開できていないことにあります。
     
    インドは海外企業による直営店設置への規制が厳しく、基本的には「30%ルール」が適用されます。販売する製品の最低30%がインド国内で製造されていない限り、単独ブランドによる小売店営業は認めない、というものです。
     
    Appleが今後本気でインド市場で競合していくには、インドで現地生産を行い、直営店を持つというのが、年数はかかるもののもっとも有効であると思われます。
     
    粘り強い交渉の結果、直営店については許可が下りたものの、中古iPhone販売の申請は却下されるなど、Appleがインド政府に翻弄される状況は続いているようです。
     
     
    Source:Economic Times via 9to5Mac
    Photo:Foxconn
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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