Google、すべてのデバイスに共通するOS「Fuchsia」を開発中

    nexus2cee_fuchsia-01-728x400
     
    Googleが、スマートフォン、デスクトップPC、タブレットPC、車載組み込み機器、GPSなど、すべての端末で同一のOSを使用する構想を進めているようです。

    Linuxカーネルを使わないまったく新しいOS?

    Googleはこれまで、パソコン向けにはChrome OS、スマートフォン向けにはAndroidを開発、提供してきましたが、どちらもLinuxカーネルを採用しています。ところが現在同社は、Linuxベースではない、新しい独自OSを開発している模様です。
     
    Googleが「GitHub」のページに記しているのは、

    “Pink + Purple == Fuchsia (a new Operating System)”

    というシンプルな一文のみ。これをAndroid Policeがコードページなどから掘り下げて説明しています。
     
    同メディアによれば、新OSは「Magenta」と呼ばれるカーネルを採用しており、このカーネルは「LittleKernel」という、組み込みシステムのためのカーネル設計プロジェクトから生まれたものだといいます。ただしMagentaは、組み込みシステムだけでなく、スマートフォンやパソコンなどへも搭載できるよう、設計されています。

    ARデバイスへの搭載の可能性も

    「Fuchsia(フクシア:赤紫の花をつける木)」OSは、ユーザーインタフェースにはTwitterとよく似た「Flutter」、主要プログラミング言語としては「Dart」(Flutterの開発言語はDart)、グラフィックAPIにはOpenGLの後継となる「Vulkan」、またレンダリング機能もサポートしているようです。こうした情報を総合し、一部のメディアがFuchsiaはAR(拡張現実)デバイスを念頭に置いているのではないか、と指摘しています。
     
    Android Policeは、現時点ではFuchsiaがChrome OSやAndroidを置き換えるものになるかも知れないが、商業化に至らず実験で終わる可能性もある、としています。
     
    すべての端末に共通するOSといえば、AppleもOS X時代に同OSとiOSを統合するのではという噂が流れましたが、Appleはこれを完全否定しています
     
     
    Source:Android Police
    (lunatic)

    この記事がお役に立ったらシェアお願いします
    目次