Apple Watchが開発された「本当の理由」

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    Apple Watchが発売されて約1年が経ちました。テクノロジー業界に詳しいTim Bajarin氏が、Appleの幹部からApple Watchを開発した理由を聞きだすことに成功し、英TIME誌で発表しています。

    Apple Watch開発関係者に聞いた、本当の理由

    Apple Watchが発売されて1年余りが経ちました。Appleは販売数を発表しておらず、一部には「失敗だったのでは」とも言われますが、1,200万から1,300万本程度と予測される出荷数は、初期のiPhoneを上回るほか、名門時計ブランドのロレックスすらも超えたと見られています。
     
    Tim Bajarin氏が、Apple Watchに関係の深いApple幹部から聞き出した開発の「本当の理由」は以下のとおりです。

    すい臓がんとの闘病を続けたスティーブ・ジョブズ氏

    Apple Watchは、エルメスとのコレボレーションモデルを発売するなど、ファッション性をアピールしていますが、製品の本質は「ヘルスケア」であり、開発のきっかけは現在もカリスマとして語り継がれる前CEOのスティーブ・ジョブズ氏にある、とBajarin氏は見ています。
     
    2011年に56歳の若さで他界したスティーブ・ジョブズ氏は、すい臓がんのため長年にわたる闘病生活を強いられました。健康について多くを考える機会を持ったジョブズ氏は、患者の病状に関する正確な情報を医師に提供する方法の必要性を強く感じるようになりました。

    健康に関する正確な情報を収集・活用する方法としてのApple Watch

    ジョブズ氏の遺志を継いだAppleは、自社製品のユーザーに健康でいてもらいたいという理念のために、健康に関するさまざまな情報を収集・蓄積し、運動を動機づけ可能なモバイル機器を開発した結果がApple Watchだった、というわけです。
     
    Apple Watchが発売されたのは、ジョブズ氏の他界から3年以上後となりました。ジョブズ氏がApple Watchの開発計画のことを知っていたかは定かではありません。しかしBajarin氏は、「ジョブズ氏がApple Watchのことを知ったら喜んだだろう」と語っています。

    ヘルスケア分野に注力するApple

    ジョブズ氏を失ったAppleによるヘルスケアへの取り組みを観察してきたBajarin氏は、同社が患者と医療機関とがスムーズに連携できるよう、両者の溝を埋めることに力を注いでいる、と指摘しています。
     
    現在、Appleはヘルスケア関連の取り組みに注力しており、ユーザーが健康状態について正確な情報を収集し、その情報を医師や研究者に安全な方法で伝えることに主眼が置かれています。
     
    アプリ開発プラットホーム「HealthKit」を通じて多くのヘルスケア関係アプリが開発されているほか、「ResearchKit」は、医療研究者による治療法の研究に活用が進んでおり、最近公開された「CareKit」により、患者が投薬や症状の情報を蓄積し、正確な情報を医師と共有可能になっています。

     
     
    Source:TIME
    (hato)

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