アップルのティム・クック氏「売り上げよりも重要なことがある。それは…」

CNBCに出演したティム・クックCEO

CNBCに出演したティム・クックCEO
 
アップルティム・クック氏は先日行われたCNBCのインタビューで、期待はずれに終わった第2四半期の自社業績に対する市場のパニックについて、「大げさだ」とコメントし、アップルが好調であることには依然として変わりがないとの見解を示しました。

アップルとしてはもっと重要なことがある

ティム・クック氏によれば、株価を上下させるウォール街の期待に応えることは出来なかったものの、あくまでも昨年に比べれば新iPhoneへのアップグレード率が低く抑えられた程度に過ぎないのであって、アップルとしてはユーザーが満足していることこそが重要だとのことです。
 

100億ドル(約1兆円)という利益は他の企業よりも多い。したがって今期の内容も良かったとも言える。だが、ウォール街の期待には明確に応えることが出来なかった。我々は(今期において)昨年よりもアップグレードする数が少なくなった一方、一昨年よりは依然として高いことに注目している。しかし最も我々が重要だと考えているのは、ユーザーが我々の製品を愛してくれているか、そして実際に使ってみて、飽くなき満足と忠誠心を抱いてくれているかどうかだ。これこそが我々が真に重要だとみなしていることであり、長い目でみてアップルにとって本当に重要なことなのだ。

 
さらに同氏は、スマートフォン市場全体が拡大したわけではないものの、AndroidからiOSへの乗り換え率が昨年上半期で40%にも達したことや、過去2年において中国市場でアップルのシェアが70%拡大したこと、LTEの普及していないインドなどを例に挙げ、市場にはまだまだアップルが成長を続ける余地があることを改めて強調しました。
 
またクック氏は以前もお伝えしたとおり、同インタビューの中でiPhone7について、「次期iPhoneなしには生きられなくなるような、想像もつかないような機能」が準備中で、それは「後から振り返った時に『これなしでどう生きていたんだ?』と思うようなもの」を搭載するとコメントしたほか、Apple Watchの売上本数について公表したがらない理由についても「新たなカテゴリを打ち立てたばかりであり、まだまだ改善余地があるからだ」と述べています。
 
 

 
Source:9to5Mac
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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