6歳以下の乳幼児、3割が「ほぼ毎日」スマホ使用、2割強が「ロック解除」も可能！

 
MMD研究所は、マカフィー株式会社（インテルセキュリティ）と共同で実施した「乳幼児のスマートフォン利用実態に関する調査」の結果を3月29日に公表しました。子どもがスマートフォンに接触を始める時期は「0～2歳」が約半数にのぼり、「勝手に電話をかけていた」「勝手に課金していた」などに困っている女性が多いこともわかります。

スマホ利用開始時期は「2歳」が最多

調査は2016年3月10日から12日にかけて、0～6歳（未就学児）の乳幼児を持つ20～49歳の女性を対象にインターネット調査で行われ、2,190人から有効回答を得ています。
 
子どもがスマートフォンを見たり使ったりし始めた時期は、「2歳」が19.7％で最多、次いで「1歳」が18.9％で続き、「0～2歳」の期間に約半数である47.0％の乳幼児がスマートフォンに接触しはじめていました。
 

 
一方、「見せたり、触らせたりしたことはない」という回答も20.0％ありました。

「ほぼ毎日」スマホに触る子が30.6%

子どもにスマートフォンを触らせたことがある人に、子どものスマートフォン接触頻度を聞いたところ、「ほぼ毎日」が30.6％で最多、次いで「週2,3回程度」が25.0％と、日常的にスマートフォンに接触する乳幼児が多いことが明らかになりました。
 

一緒に利用する人物「母親」が68.5%、3歳では「ひとりで」が過半数

子どもが日常的にスマートフォンに触れている、と回答した人に、子どもが誰と一緒にスマートフォンを利用することが多いか聞いたところ、「自分(母親)」が68.5％と最多となり、「子どもひとりで」が49.6％で続きました。
 

 
「子どもひとりで」の回答を年齢別にみると、2歳で48.4%と半数弱、3歳以上では過半数が子ども一人でスマートフォンに接触しています。
 

子ども自身で「ロック解除」可能が2割強

子ども自身ができることは、「できる」「おそらくできる」を合わせると、「カメラ撮影」が67.7％で最多、以下「特定のアプリで遊ぶ」が66.0％、「ホームボタンや電源ボタンを押して、液晶画面を立ち上げる」が65.5％と、ワンタッチでできる操作が上位に並んでいます。
 
「画面ロック解除(パスコード入力)」が23.3％、「画面ロック解除(パターン入力)」が21.9％と、端末のロック解除までできてしまう子が2割強にのぼりました。
 

困っていること「使いすぎ」が64.6%で最多

子どもにスマートフォンを使わせていて起こったことは、「使いすぎ・なかなか手放そうとしない」が64.6％で最多となり、「勝手に写真や動画を撮っていた」が45.7％、「電話をかけていた」が45.4％などと続きました。
 

 
自由回答で「びっくりしたこと・困ったこと」を聞いたところ、「勝手に電話をかけていた」「勝手に課金していた」「アダルトサイトに行ってしまった」などが挙げられていました。
 

セキュリティ対策は65.7%が「何もしていない」

子どもに触らせているスマートフォンについて、セキュリティ対策を聞いたところ、「特になにもしていない」が65.7％と、6割強は対策を取っていませんでした。
 
取っている対策では、「端末内で設定できるアクセス制限や機能制限を利用している」が14.6％、「無料のセキュリティアプリを入れている」が13.0％、「携帯会社が提供しているセキュリティサービスに加入」が12.6%となりました。
 

 
調査結果についてインテルセキュリティは、「万が一に備えモバイル向けのセキュリティ製品を活用することが大切」とコメントしています。
 
筆者も、1歳の娘がなかなかiPhoneを手放さずに困っています。以前、「スマートフォンの利用が子どもの睡眠に悪影響を及ぼしている」との調査結果をご紹介しましたが、子育ての中でのスマートフォンの利用について、悩む方は多いようです。
 
 
Source:MMD研究所
(hato)