世界のモバイルアプリ売上、2020年には11兆5,200億円、昨年の2.5倍に!

    AppAnnie

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    App Annieは、今後のモバイルアプリ市場の推移を予測したレポートを公開しました。世界のアプリ売上額は、2016年には2015年から24%伸びて約5兆8,000億円、2020年には現在の2.5倍となる約11兆5,200億円に達すると見込まれています。

    世界のアプリ市場、中国市場が拡大

    App Annieは、2016年のモバイルアプリ市場は、中国市場が拡大し、アメリカを抜いてApp Storeでの販売額で世界一に立つ、と予測しています。
     
    IDCは2016年の世界スマートフォン端末市場について、中国市場の成熟により1桁成長にとどまると予測していますが、スマートフォンが欲しい人に行き渡り、アプリの活用が進む段階に入っていると考えられます。
     
    以下のグラフは、中国市場におけるアプリ売上額の推移予測です。2016年には2015年から35%伸び、2020年には2015年の3.6倍の規模に拡大すると予測されています。
     
    中国 モバイルアプリ 売上

    世界のアプリダウンロード、2020年には2015年の2.6倍に伸び

    以下のグラフは、世界をAPAC(アジア太平洋地域)、EMEA(欧州アフリカ地域)、アメリカに区分してダウンロード数の推移を予測したものです。
     
    世界アプリダウンロード
    2015年の総ダウンロードは1,112億件でしたが、2016年には1,473億件と約32%の伸びを示し、2020年には2,843億件と、2015年の約2.6倍に伸びています。中でも、APAC(アジア太平洋地域)の伸びが大きいことがわかります。

    アプリ売上額、2020年は約11兆5,200億円で2015年の2.5倍に!

    アプリの売上額の推移を示したのが以下のグラフです。
     
    世界アプリ売上
     
    世界のアプリ売上額は、2015年に411億ドル(約4兆6,800億円)から、2016年には509億ドル(約5兆8,000億円)と、約24%の伸びとなります。2020年には1,011億ドル(約11兆5,200億円)と、2015年から5年間でおよそ2.5倍の成長が見込まれています。

    ゲームアプリの存在感の大きさは続く!

    App Annieが公開した2015年の世界のアプリ開発企業売上ランキングでは、ゲームアプリ開発企業が数多くランクインしていましたが、ゲームアプリが強い状況は今後も続きそうです。
     
    以下は、2015年と2020年のアプリダウンロード件数に占める、ゲームとゲーム以外の比率で、内側の円が2015年、外側は2020年を示します。ゲームアプリの比率が2015年の40.8%から2020年は35.9%に低下するものの、大きな存在感を持ち続けています。
     
    アプリダウンロード ゲーム比率
     
    売上額で見ると、ゲームアプリの強さはさらに鮮明となります。2015年のアプリ世界売上に411億ドルのうち、ゲームは348億ドル(約3兆9,600億円)で、84.7%を占めています。2020年には1,011億ドルに拡大する市場で746億ドルがゲームで、全体の73.8%にあたります。
     
    アプリ売上 ゲーム比率
     
    iPhoneなどスマートフォン端末の販売数は減っても、アプリの売上は世界的に拡大を続けそうです。そんな中、Appleは、ユーザーの訪問頻度を上げるため、App Storeの更新頻度を上げると報じられています。
     
     
    Source:App Annie
    (hato)

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    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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