アップル、暗号化技術のプロを新たに雇用―FBIの機先を制す

iphone fbi

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アップルが25日、匿名性を保持するチャットアプリ「Signal」の開発者と雇用契約を結んでいることが明らかとなりました。

「Signal」の開発者を雇用

アップルが現在iPhoneロック解除問題でFBIと対立していることは周知の通りですが、モバイルセキュリティのあり方を考えるうえで、同問題を避けて通ることが出来ないのは確かです。バックドアを設けたが最後、FBI以外にも外国政府やハッカーなど、「好ましからざる」人物のターゲットになることは容易に想像がつきます。
 
それだけに、政府がなんと言おうが、アップルがセキュリティ向上の手を緩めるつもりがないことは明らかで、新たにアップルはエドワード・スノーデン氏も愛用しているとされるチャットアプリ「Signal」の開発者、Frederic Jacobs氏を雇い入れる予定であることが分かりました。

一層の暗号化技術向上が期待できそう


 
Jacobs氏のTwitterによると、今夏よりCoreOSセキュリティ・チームの一員としてインターンで働くことが決定したそうで、メッセージを盗み見ることが出来ない「Signal」の技術がどう活かされるのか、要注目と言えます。同氏は昨年、「Signal」のゴールは「iPhoneユーザーに強固な暗号技術テクニックをもたらすこと」であることと述べ、iOSへの親和性をアピールしていました。
 
時期が時期であるだけに、このような「大型新人」の雇用は否が応でも注目を集めることとなりますが、ひとまず6月に開催されるWWDCにてアップルがセキュリティ機能に対してどのような方向性を示すのか、要注目と言えます。
 
 
Source:BGR,cnBeta
(kihachi)

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丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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