どうなる?シャープに数千億円の偶発債務判明で鴻海が契約を保留

Sharp

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昨日、臨時取締役会において台湾EMS大手の鴻海の傘下に入ることを決議したシャープですが、ここにきて多額の偶発債務が存在することが判明し、鴻海が契約への調印を保留するという事態に陥っています。シャープは大丈夫なのでしょうか?

偶発債務とは?

偶発債務とは、現時点において債務として認定されてはいないものの、将来的に債務となる可能性のあるものを言います。
 
シャープの場合、特許訴訟などがこれにあたり、現時点において数千億円規模にものぼると報じられており、この問題を重く見た鴻海は買収契約に対する署名を延期すると発表しています。

業界的に偶発債務の存在は宿命?

メーカーという業界的に、こうした特許訴訟問題は常に抱えており、Appleも頻繁にサムスンなどと争いを繰り広げています。
 
今回の鴻海によるシャープの買収については、実現すれば日本の大手電機メーカーが外国資本参加に入る初めてのケースとなるだけにその結果が多方面から注目されています。
 
なお、鴻海は2012年にもシャープに対する出資提案をした際に、その出資計画を最終的に見送ったという過去があり、今回もそうなってしまわないかどうか心配されます。
 
 
Source:ロイター
(クロス)

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