Apple、iPhoneロック解除要請に正式に「ノー」

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Appleは現地時間25日、米連邦裁判所によるFBIへの捜査協力要請に対し、カリフォルニア連邦裁判所に「裁判所命令を無効にすべき」との申立てを行いました。

Appleは正式にロック解除を拒否

Appleは米政府より、昨年12月にカリフォルニア州サンバナディーノ郡で起きた銃乱射事件の犯人が所有していたiPhone5cのロックを解除するため、新たなiOSを開発、提供することを要求されていました。
 
Appleは25日に正式文書を公開し、政府の要求は特定のiPhoneのロック解除にとどまらないと反論。またセキュリティを緩めたiOSを開発、提供すれば、最終的には顧客全員のデータをリスクにさらすことになると主張しています。
 
ジェームズ・コーメイFBI長官はこのAppleの裁判所命令無効申し立てについて「理解できない」とし、要求しているのは1台のiPhoneのロック解除のみで、他のAppleユーザーのプライバシー侵害を目的としたものではないという、これまでの主張を繰り返しています。

どうなる?Appleの公式回答の後の動き

Appleは裁判所が定めた26日よりも1日早く回答したことになりますが、これで終わるわけではありません。
 
まずAppleの決断は、今後裁判所、そして議会で論議されることになります。またAppleの代表弁護士であるブルース・シーウェル氏が来週、議会の公聴会において、暗号化に関する質疑応答を行う予定となっています。
 
 
Source:9to5Mac
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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