「iPhoneロック解除に反対」Apple支援の抗議デモが全米50都市で実施

    DontBreakiPhone

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    米政府が捜査のためにiPhoneのロック解除協力をAppleに要請している件について、米国内約50都市で抗議デモが実施されることがわかりました。

    全米50都市で23日午後5時半より開始

    「Fight for the Future」のWebサイトによると、各都市のApple StoreにiPhoneロック解除に反対する人々が集まり、米国各地の現地時間午後5時30分より抗議デモを行う予定です。
     
    同団体はすでにカリフォルニア州で抗議デモを実施していますが、今回の運動は全米50都市とかなり規模が拡大しています。
     
    プライバシー保護活動を行う団体Fight for the Futureの代表、ホームズ・ウィルソン氏は、「FBIのコーメイ長官は昨年ずっと、ホワイトハウスと議会に対し、携帯電話にバックドアを設けることを繰り返し要請している」とし、今回の事件を足掛かりにしようとしていると批判しています。

    ロック解除を拒否すべき3つの理由

    先日、Pew Research Centerが発表した世論調査では、51%が「AppleはiPhoneのロックを解除すべき」と回答し、「解除すべきでない」の38%を大きく上回りました。
     
    しかしウィルソン氏は3つの理由から、解除を認めるべきでないと主張しています。
     
    1つには、Appleが今回のケースを認めれば、FBIは今後さらに要求レベルを上げる可能性が高いということ。2つめは、捜査対象となっているのはiPhone5cでも、ほかのすべてのiPhoneモデルと技術的には同じ作りであるため、1台のセキュリティを甘くすればすべてのiPhoneのデータアクセスにつながるということ。
     
    3つめはAppleが米政府に特別な力を与えれば、世界中のすべての政府が同じ要求をAppleに対して行うであろうということです。たとえば中国は以前より携帯電話へのバックドア設置を要求していますが、オバマ政権の後押しにより、企業はこれを拒否してきました。ほぼすべての携帯電話が中国で製造されている現在、もしバックドア設置を認めれば、ジャーナリストや人権活動家の情報も漏えいする可能性がある、とウィルソン氏は警告しています。

    SNSでの写真拡散を呼びかけ

    抗議デモは全米各地の50都市において、各地の現地時間5時30分よりスタートします。参加者はApple Store前に集まり、「ProtestSign.org」のページをスマートフォン、タブレット、パソコンなどに表示して、掲げ持つことになります。主催するFight for the Futureは、抗議運動の写真をハッシュタグ#DontBreakOurPhonesつきでソーシャルメディアに拡散するよう呼びかけています。
     
     
    Source:Cult of Mac, Fight for the Future
    (lunatic)

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