ドコモ、混雑時でもつながりやすくなるネットワーク仮想化技術の開発完了

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NTTドコモは、通信混雑時における通信のつながりやすさを向上させるネットワーク仮想化技術の開発を完了したと発表しています。
 
複数ベンダーのEPCソフトウェア(※LTEをはじめとした多様な無線アクセスを収容し、ユーザーの認証や移動しながらもデータ通信を継続するための移動制御、課金機能等を提供し、インターネットなどの外部ネットワークと接続する通信設備)を動作可能なネットワーク仮想化技術の開発は世界初のことです。ドコモはネットワーク仮想化技術を適用した商用ネットワークでの通信に成功しており、2016年3月から運用を開始するとしています。

災害時などにおけるつながりやすさが向上へ

ネットワーク仮想化技術は、通常特定のハードウェアでしか動作しないソフトウェアを、仮想的なハードウェア上で動作させる技術です。本技術の導入により、災害等を原因とした通信混雑時における通信のつながりやすさ向上や、設備故障時における通信の継続提供をより確実とします
 
複数ベンダーのEPCソフトウェアを動作可能なネットワーク仮想化技術を開発したことで、複数ベンダーのEPCソフトウェアが共通のハードウェアで使用でき、通信設備の利用効率を最大化することが可能です。各社専用のハードウェアが前提であった既存のエコシステムを変革することにより、ソフトウェアの選択肢が広がり、新たなサービスが生み出されることが期待されるとしています。
 
ユーザーとしてやはり大きな点は、災害を含めた非常時に、通信のつながりやすさを維持できる点が魅力でしょう。非常時には避難所を含めた様々な情報発信の必要があるほか、家族・親族を含めた安否確認のためのトラフィックが増加します。今回の仮想化技術の開発は、こうした万が一のケースに対する備えとなります。
 
 
Source:NTTドコモ
(クロス)

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