iPadの売上台数は不調でも、得られる利益は好調―タブレット市場で光るアップルの戦略

ipad 売り上げ

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iPadの売り上げ台数は不調でも、iPadから得られる利益は好調――そんなアップルのタブレット市場における戦略が注目を集めています。

急激な冷え込みを見せるタブレット市場

iPhoneの大型化(ファブレット化)やタブレット市場の飽和とも相まって、iPadの売り上げ台数が年々落ち込みを見せているのは周知の通りです。
 
アップルのティム・クックCEOは「iPadはユーザーの裾野を拡げることに一役買っている」と売り上げペースダウンにもかかわらず、前向きな姿勢を崩しませんが、今四半期では、前期比39.1%、前年比20%ペースでの記録的な落ち込みが目されているだけに、何らかの対策を打つことは必至です。
 
もっともこれは、タブレット市場で21%のトップシェアを有するアップルにかぎらず、14%の2位サムスンにも同じことが言えます。

それでも収益面では明るい見通し

とはいえ、アップルに限れば、iPad Proの登場が大きな打開策になったことは間違いありません。すでにiPadシリーズ出荷台数の11%を占めるiPad Proは、決して安いとは言えない価格(税別94,800円~)であるにもかかわらず、安価なMicrosoftのSurfaceの販売台数を上回るなど、好調な売れ行きを見せています。
 
さらにKGI証券のアナリストMing-Chi Kuo氏によれば、iPad Proの価格がiPadシリーズ全体の平均価格を押し上げたことで、結果として収益面でも勢いを保つことが出来ているようです。これについては、アップルがシェアよりも価格を重視する戦略を採っているという話と関連するでしょう。
 
ティム・クックCEOはMacとiPadの融合は考えていないと述べていますが、今後はキーボードの着脱が可能なデタッチャブル型がノートブックの代替となっていくであろうだけに、タブレットの巻き返しに期待したいところですね。
 
 
Source:Apple Insider
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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