Apple Storeの売上成長にかげり~大手モール運営会社が報告

apple store ipod

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米国有数のモール運営会社が、モール内に出店しているApple Storeの売上に「かげりが見えている」と報告しています。米BuzzFeedが報じました。

米Apple Store売上が伸び悩み

ハワイのアラモアナセンターを含む約130のショッピングモールを運営する、米国有数のモール運営会社General Growth Properties(GGP)が現地時間1日、2015年第4四半期の業績発表を行いました。その際同社CEOのSandeep Mathrani氏が「主要小売カテゴリーのほぼすべての売上が上昇したなか、エレクトロニクスは例外となった。その主な理由はAppleだ」と発言しています。
 
Mathrani氏によれば、2015年通年でのApple Storeの売上成長率は店舗面積1平方フィートあたり3%であったのに対し、Apple以外の小売店全体の成長率は同4.5%増だったとのことです。
 
Apple StoreはこれまでGGPのモールにおいて、全体の売上をけん引する役目を果たしてきました。Apple Storeは店舗面積あたりの売上がトップクラスであるため、モールに出店する際、他店よりも低いレントで借りることに成功していると、Wall Street Journalが今年3月に報じています。
 
しかしその成功ストーリーにも変化が見えているようです。

Appleにとって大きな収入源であるApple Store

ただし米国内にあるApple Store268店舗のうち、GGPが運営するモール内にあるのは46店舗で、Apple Store全体の17%に過ぎません。
 
Appleは昨年から、業績発表の際に小売店売上を別途発表するのをとりやめているため、Apple Storeのみでの売上は不明になっています。2015年通年では純売上高2,340億ドル(約28兆円)の26%が、「直販」からのものと発表されています。これにはApple Storeだけでなく、オンライン売上も含まれます。
 
2014年の決算では、純売上高の12%(215億ドル、約2兆5,600億円)が小売店によるものだと発表しており、Apple Storeの売上がかなり大きいことがわかります。ちなみに当時の米国内のApple Store店舗数は259店、海外店舗数は178店でした。
 
 
Source:BuzzFeed
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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