iPhoneとAndroid端末の違うところまとめ

    マニュアル サムネ 基本
    目次

    iPhoneとAndroidはなにが違うの?

     
    iPhoneの説明書 Flickr(CC) iPhone Android

    A.

    iPhoneとAndroidはどちらもスマートフォンですが、違いは、搭載しているOS(オペレーティングシステム)、端末を販売しているメーカー、端末の種類や価格、アプリの品質、操作方法、システムのカスタマイズの自由度、バッテリーを自分で交換できるか、外部メモリ(SDカードなど)に対応しているか、などが挙げられます。

    iPhoneとAndroidの違い

    比較項目 iPhone Android
    OS iOS Android OS
    端末の種類 iPhoneシリーズのみ Xperiaシリーズ、
    Galaxyシリーズ、
    ZenFoneシリーズなど多い
    メーカー OS、端末ともに
    Apple
    OSはGoogle
    端末はソニー、Samsungなど
    多くのメーカー
    端末価格 中価格と高価格 低価格と中価格と高価格
    アクセサリの種類 多い 少ない
    アプリの
    品質・安全性
    ともに高い 低いものもある
    操作方法 ホームボタンのみ
    iPhoneシリーズで統一
    ホームボタンと戻るボタン
    ほか複数のボタン
    メーカーにより異なる
    カスタマイズの自由度 低い 高い
    バッテリー交換 自分では不可 可能
    外部メモリ対応 なし あり
    おサイフケータイ FeliCaのみ
    (iPhone7シリーズのみ)
    多くの電子サービスに対応

     

    iPhoneもAndroidもスマートフォン

    iPhoneやAndroidは、略してスマホやスマフォとも呼ばれるスマートフォンという端末になります。従来の2つ折りケータイ、ガラケーは対してフィーチャーフォンとも呼ばれます。
     
    スマートフォンは、パソコンと同じようなウェブブラウザでウェブサイトを閲覧できたり、ビジネス文書ファイルの作成や閲覧、音楽プレイヤー機能、写真や動画の撮影・再生のほか、アドレス帳や電卓、カレンダーなどの機能を自分で追加できるなどの拡張性に富んでいるのが特徴です。
     
    また画面サイズもガラケーと比べて大画面のため、見やすいのもポイントです。物理的なボタンで操作していたガラケーとは違い、画面部分をタッチしたりスライドして操作するため、画面が大きいのは操作のしやすさにもつながります。
     

    iPhoneとAndroidの違い:OSと端末の種類、メーカー

    iPhoneとAndroidの違いですが、まずiPhoneは、Apple社が販売しているスマートフォンです。搭載されているOS「iOS」もApple社が開発しており、OSと端末ともにApple製となっています。
     
    対してAndroidは、搭載されているOS「Android OS」はGoogle社が開発していますが、各端末はメーカーが異なります。
     
    例えばAndroid端末の中でも人気のあるXperia(エクスペリア)はソニー、Galaxy(ギャラクシー)は韓国企業のSamsung(サムスン)、ZenFoneはASUS(エイスース)、など、端末を作っているメーカーが異なるのです。
     
    iPhoneの説明書 Flickr(CC) iPhone Android
     
    それぞれのAndroid端末はデザインや特徴、機能も異なります。搭載しているOSは同じAndroidですが、機種特有の機能などもあります。
     
    そもそもOSは何かというと、さまざまなアプリを動かすための土台となる基本のソフトウェアです。これが正常に動作しないと、スマートフォンが正しく利用できません。パソコンで言うとWindowsパソコンに搭載されるWindows(ウィンドウズ)や、Macに搭載されるmacOS(マックオーエス)、OS X(オーエステン)などが基本ソフトのOSにあたります。
     

    iPhoneとAndroidの違い:端末の価格

    iPhoneとAndroidの違いで大きなポイントとなるのが、端末の販売価格です。
     
    iPhoneは近年、基本的に、ひとつのシリーズごとに画面サイズの異なる2サイズを販売する戦略を取っています。
     
    画面サイズと内蔵するストレージ容量で価格が変わるのですが、小さい方の画面サイズで最も小さなストレージ容量でも、端末価格は約7万3,000円になります。大きい方の画面サイズで最も大きなストレージ容量の場合は、端末価格は約12万円にもなります。
     
    iPhoneの説明書 iPhone Android
     
    一方Android端末は、低価格帯と中価格帯、高価格帯とおおよそ3つの区分に分類できます。メーカーそれぞれが展開する各シリーズでは、画面サイズや搭載する機能で差別化した複数のモデルをラインナップする傾向にあります。
     
    ハイスペックの高性能モデルは高価格帯となるため、10万円近くになるのですが、いわゆる格安スマホといわれる低価格帯では2万~3万円で購入できることから、携帯料金を抑えたい人に人気を集めています。
     

    iPhoneとAndroidの違い:ケースなどアクセサリのラインナップ

    iPhoneとAndroidで違いでこちらも大きなポイントとなるのが、ケースやフィルムなどのアクセサリのラインナップです。iPhoneとAndroidを比べると、圧倒的にiPhoneのケースやフィルムのほうが豊富な種類を展開しています。
     
    例えばiPhone6sモデルだけでも、手帳型やバンパー型など、色もタイプも多くの種類があります。ケースの価格も安価なものが多いので、気分転換に変えてみたり、ケースで個性を出せるポイントとなっています。
     
    対してAndroidでは、端末の種類が多いのが理由かは不明ですが、ひとつのモデルにおいてケースやフィルムの種類が少ないことが多いです。あまり人気がない機種だと、アクセサリの選択肢も多くない傾向にあります。
     

    iPhoneとAndroidの違い:アプリの品質

    iPhoneもAndroidも、それぞれ独自のショッピングストアを設けており、ストアで気になるアプリを見つけたらダウンロードすることで、スマートフォンにインストールできる仕組みとなっています。
     
    iPhoneはAppleが運営するApp Store(アップストア)でアプリを入手します。iPhoneのアプリはAppleの厳しい審査をクリアしたものがラインナップしているため、例えばインストールするだけでデータを抜いていくような悪質なアプリはほとんどありません。このように品質や安全性が高いのがポイントです。
     
    AndroidはGoogleが運営するGoogle Play(グーグルプレイ)でアプリを入手します。AppleのApp Storeと比べると、比較的審査が通りやすいのが特徴です。そのため多種多様なアプリがストアから入手できますが、品質が低いものも含まれている場合があります。
     
    どちらのストアにも人気のアプリランキングがありますが、掲載される基準が少し異なります。App Storeではダウンロードされた数が重要視される傾向にありますが、Google Playでは、ダウンロード数も重視されますが、ユーザーの注目度が高いアプリが表示されやすい傾向にあります。アプリの利用率はアプリの起動時間なども評価に影響します。
     

    iPhoneとAndroidの違い:操作方法

    iPhoneの場合は、本体下部に1つだけ存在する丸いボタン「ホームボタン」で主な操作を行います。アプリを起動中にホーム画面に戻る場合や、Touch IDを使った指紋認証を行う場合、また長押しすると音声コントロールや音声アシスタントのSiriを呼び出せます。
     
    iPhoneの説明書 iPhone Android
     
    一方Androidでは、メーカーごとに端末デザインが違うとはいえ、基本的に複数の操作ボタンがあるのが特徴です。iPhoneのようなホームボタン以外にも、ひとつ前の動作に戻す「戻る」ボタン、また「最近使ったアプリ一覧」を表示するボタンがあるモデルもあります。
     
    Android端末のデザインは文字入力やアプリの操作がしやすいというメリットもありますが、iPhoneのようなシンプルなデザインは、初心者でも直感的に操作しやすいのが特徴です。iPhone7/7 Plusになって従来のホームボタンと少し構造が変わりましたが、基本的にホームボタンの使い方は変わっていません。
     

    iPhoneとAndroidの違い:システムのカスタマイズの自由度

    iPhoneとAndroidの大きな違いとしてあげられるのが、カスタマイズの自由度です。外観ではなく、ホーム画面のカスタマイズのできる範囲が違うということなのですが、例えばiPhoneはホーム画面にはアプリとフォルダのみしか置くことができません。
     
    対してAndroidでは、アナログタイプの時計やニュース情報などさまざまな情報を快適にチェックできる「ウィジェット」という機能が利用でき、ホーム画面での配置や新たなウィジェットの導入など、自由度高くカスタマイズできるのが特徴です。
     
    壁紙が変更できるのは両端末で共通する点ですが、壁紙しか変更できないiPhoneと違い、Androidでは壁紙に加えアイコンのデザインや配置など、かなり細かくカスタマイズできます。

    iPhoneとAndroidの違い:バッテリーや外部メモリ

    バッテリーの交換を自分でできるかどうかと、SDカードなどの外部メモリを使えるかというポイントでは、いずれもiPhoneではできないこと、Androidではできること、となります。
     
    防水性能を搭載した一部端末を除き、Androidでは基本的に、ガラケーのようにバッテリーを自分で交換できます。
     
    一方iPhoneでは、バッテリーを交換しようと思うと複雑な分解作業が必要になるため、Apple正規サービスプロバイダなどに依頼して交換してもらう手順となります。
     
    自分で分解して交換することも可能ですが、iPhoneを分解すると、Appleの保証を受けられなくなります。そして元通り戻したつもりでも正常に動作しなくなったりと、想定外の不具合が起きる可能性があるため、バッテリー交換は正規の方法で行うことが推奨されます。
     
    またSDカードなどでストレージ容量を拡張できるのも、Android端末の大きなメリットでしょう。最近のものだと、128GBのSDXCカードに対応している端末もあり、カード自体の価格も約6,000円程度となっています。
     

    iPhoneとAndroidの違い:おサイフケータイ機能

    長らく、iPhoneとAndroidを比較したときに、AndroidにしかなくてiPhoneにない機能として「おサイフケータイ」機能が挙げられてきました。iPhoneに望む機能として挙げられる上位に常にランクインしていたのですが、iPhone7/7 Plusより、iPhoneシリーズ初となる”おサイフケータイ”ともいえる、FeliCaに対応しました。
     
    これにより、iPhone7/7 Plusであれば単体で、同時に発売されたウェアラブル端末Apple Watch Series 2の場合はiPhone5以降のiPhoneと組み合わせて使うことで、Suicaが利用できます。
     
    つまり、交通機関のICカードタッチ部分に、iPhoneやApple Watchを近づけることで、通常Suicaを利用するときと同じような使い方ができるようになりました。
     
    Apple Pay 日本 Suica Felica
     
    しかし厳密には、iPhoneに搭載されたのはおサイフケータイではありません。Appleのモバイル決済サービス「Apple Pay」(アップルペイ)の支払い手段として、FeliCaが利用できるようになる、という仕組みです。
     
    対応する電子マネーはSuicaのほか、Quick Pay、iDで、現在広く利用されているnanacoや楽天Edy、WAON、PASMOといった電子サービスには対応しません。今後Apple Payが対応すれば利用できるようになる可能性はあります。
     
    Androidのおサイフケータイ対応電子マネーは、モバイルSuicaやnanacoモバイル、モバイルWAON、楽天Edyなど多くの電子サービスに対応しています。
     
     

    Photo:Flickr @Maurizio Pesce, @Philip Wilson

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    この記事を書いた人

    前職は新聞社の校閲記者。経験を活かし2013年からライター、2016年から編集記者として活動中。iPhone歴は3GS→5s→6s Plus→X→11 Pro Max→12 Pro→14 Pro。

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